実家の和室は、今どのような状態でしょうか。
「畳が日焼けしないように」と、良かれと思って行っている対策が、実は畳を傷めている場合があります。
畳の素材であるイ草は、生きている植物素材であり、湿気を吸ったり吐いたりしながら呼吸しています。
空き家の環境では、この呼吸を妨げないことが、畳を長持ちさせる重要なポイントになります。
絶対NG:「カーペットの重ね敷き」
「畳が日焼けして変色するのが嫌だから」と、
- カーペット
- ゴザ
- ブルーシート
などを畳の上に敷いたままにしていませんか。
これは空き家管理では最も避けたい行為です。
畳は湿気を調整する役割がありますが、上に敷物をするとフタをした状態になってしまいます。
すると、
- 畳とカーペットの間に湿気がこもる
- ダニやカビが発生する
という状態になります。
数年後に敷物をめくったとき、畳がカビで真っ白になっているというケースも少なくありません。
雨戸を閉めっぱなしにする問題
防犯対策として、雨戸をずっと閉めたままにしている空き家も多くあります。
しかし、真っ暗な部屋は湿気がこもりやすく、
- カビ
- ダニ
が発生しやすい環境になります。
理想的には、月に一度程度は雨戸を開け、
- 光を入れる
- 風を通す
ことで畳を乾燥させることが大切です。
正しい畳の日焼け・カビ対策
空き家で畳を管理する際は、次の方法が基本になります。
- 畳の上には何も敷かない
畳が呼吸できる状態にしておきます。 - 直射日光はカーテンや障子で調整
完全に暗くするのではなく、光を和らげる程度にします。 - 換気時に風を当てる
扇風機などで風を当てると乾燥が早くなります。
もしカビが発生してしまった場合は、
- 掃除機でカビを吸い取る
- 消毒用エタノールで拭き取る
といった方法で対処します。
なお、水拭きはカビを広げる原因になるため避けましょう。
畳は消耗品と考える
どれだけ管理していても、人が住んでいない空き家の畳は傷みやすいものです。
「日焼けを防ぎたい」と考えて密閉してしまうよりも、
多少日焼けしても、カビを防ぐことを優先する
方が結果的に畳を長持ちさせることにつながります。
畳の上には何も敷かず、定期的に風と光を入れることが、空き家管理の基本です。
※本記事の内容は執筆時点の法令・情報に基づく一般的な解説です。個別の事案に対する法律・税務・登記のアドバイスを提供するものではありません。実際の判断や手続きについては、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

