実家の片付けで忘れがちな「契約の整理」
実家の片付けというと、家具や布団など目に見えるモノの整理に意識が向きがちです。
しかし、もう一つ忘れてはいけないのが「契約の片付け」です。
最近では高齢者でもスマートフォンやインターネットを利用しているため、解約しないままだと次のような問題が起こります。
- 誰も住んでいない家の通信費が引き落とされ続ける
- 誰も見ていない動画サービスの料金が発生する
こうした問題は「デジタル遺品」と呼ばれています。
まず確認したい固定費の契約
通帳の引き落とし履歴やクレジットカード明細を確認し、以下の契約がないかチェックしましょう。
- 固定電話・インターネット回線
- NHK受信料
- ケーブルテレビ・衛星放送
- 新聞配達・牛乳配達
特にインターネット回線は、プロバイダ契約とセットになっている場合があります。
また、ルーターなどの機器を返却しなければならないケースもあるため注意が必要です。
NHK受信料については、誰も住んでいない状態であれば世帯消滅の手続きを行うことで解約できます。
見落としがちなサブスクリプション
親がスマートフォンを使っていた場合、意外と多いのがサブスクリプション契約です。
例えば次のようなサービスがあります。
- 動画配信サービス(Netflixなど)
- 音楽配信サービス(Spotifyなど)
- 通販サービスの有料会員(Amazonプライムなど)
- スマホアプリの有料課金
これらはスマホの解約とは別に、個別で解約手続きが必要な場合が多いです。
IDやパスワードが分からないと手続きが難しくなるため、できれば元気なうちに契約一覧をまとめておくことが理想です。
Wi-Fiはあえて残す場合もある
ただし、インターネット回線は必ずしもすぐ解約する必要があるとは限りません。
今後、次のような遠隔管理を行う予定がある場合はWi-Fi環境が必要になるからです。
- 防犯カメラ
- スマートロック
- スマートホーム機器
一度解約すると、再契約時に工事費がかかることがあります。
管理方法が決まるまでは、一番安いプランに変更して維持するという方法もあります。
通帳を確認して無駄な支払いを止める
実家じまいでは、モノの処分だけでなく契約の整理も重要です。
親が入院したり施設に入居したタイミングで、通帳を記帳して
「毎月何にお金を払っているのか」
を一度すべて洗い出してみましょう。
月に数千円でも、長期間続けば大きな出費になります。
※本記事の内容は、執筆時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の事案についての法律・税務・登記のアドバイスを提供するものではありません。実際の手続きや判断にあたっては、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

