空き家の大きなハードル「残置物撤去」
「実家を売りたいけど、中には親が生活していたままの荷物が大量に残っている…」
空き家の売却や解体を進める上で、最大の物理的・心理的ハードルとなるのが残置物(ざんちぶつ)の撤去です。
家具、家電、布団、食器、そして大量の衣類。これらを空っぽにするには、意外と大きな費用がかかります。
ここでは、一般的な一戸建ての残置物撤去のリアルな費用相場と、費用を安く抑えるコツを解説します。
業者に依頼した場合の費用相場
残置物撤去の費用は主に次の2つで決まります。
- トラック何台分の荷物になるか(体積)
- 作業員の人件費
一般的な目安は以下の通りです。
- 2DK・2LDK:12万円〜25万円(2トン車1〜2台)
- 3DK・3LDK:18万円〜35万円(2トン車2〜3台)
- 4DK・4LDK以上:25万円〜50万円以上(2トン車3〜4台以上)
※ピアノ、金庫、仏壇などの特殊重量物がある場合や、トラックが家の前に停められない場合は追加料金がかかります。
見積もりが高くなるよくあるケース
食品や生ゴミが残っている
缶詰や調味料、冷蔵庫の中身などが残っていると、分別作業に手間がかかります。そのため作業費用が高くなりやすいです。
庭に大量の不用品がある
- 物置の中身
- 植木鉢
- ブロック
- 古タイヤ
これらは処分費用が高いことが多く、見積額を押し上げる原因になります。
分別されていない状態
紙・プラスチック・金属などが混ざった状態だと、業者が手作業で分別する必要があり、人件費が増えてしまいます。
残置物撤去費用を安くする方法
自分で捨てられるものは処分する
自治体のゴミ収集を活用し、燃えるゴミや燃えないゴミに出せるものは少しずつ処分しましょう。
トラックの台数が減るだけで、数万円〜10万円以上安くなることがあります。
家電リサイクル品は自分で持ち込む
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンは家電リサイクル法の対象です。
郵便局でリサイクル券を購入し、指定引取所に自分で持ち込めば運搬費を節約できます。
必ず相見積もりを取る
残置物撤去は業者によって価格差が大きい分野です。
必ず3社以上から現地見積もりを取りましょう。
「他社は30万円でした」と伝えることで、値引きしてくれるケースもあります。
解体業者にまとめて頼むと高くなる?
解体予定の空き家では、「解体業者にそのまま全部捨ててもらえばいい」と考える人も多いです。
しかし、この方法は割高になるケースがあります。
- 解体業者 → 産業廃棄物として処理(高い)
- 片付け業者 → 一般廃棄物として処理(比較的安い)
そのため、「片付け」と「解体」は分けて見積もりを取るのが費用を抑えるコツです。
※本記事の内容は、執筆時点の法令・情報に基づく一般的な解説であり、個別の事案についての法律・税務・登記のアドバイスを提供するものではありません。実際の手続きや判断にあたっては、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

