空き家から帰るとき、ブレーカー(配電盤)は落として帰りますか?
それとも、電気を通したままにしていますか。
「電気代がもったいないから全部落とす」という方も多いですが、実は季節や設備によってはブレーカーを落とすことで大きなトラブルにつながることがあります。
ここでは、空き家管理における正しい電気の止め方と注意点を解説します。
基本:ブレーカーを落とすメリット
- 電気代の節約
待機電力がなくなり、契約プランによっては電気料金を抑えることができます。 - 漏電火災の防止
ネズミなどが配線をかじり、漏電して火災が発生するリスクを減らすことができます。
基本的には、長期間家を空ける場合はブレーカーを落とす方が安全とされています。
ただし、いくつか重要な例外があります。
例外①:冬場の給湯器(凍結リスク)
冬場に最も注意すべきなのが給湯器の凍結です。
多くのガス給湯器には、凍結を防ぐための凍結防止ヒーターが内蔵されています。
このヒーターは電気で動いているため、ブレーカーを落とすと停止してしまいます。
その結果、
- 給湯器内部の水が凍る
- 配管が破裂する
といったトラブルが起こる可能性があります。
対策
冬場(11月〜3月頃)にブレーカーを落とす場合は、必ず給湯器の水抜きを行いましょう。
水が抜けていれば凍結するものがないため、ブレーカーを落としても問題ありません。
水抜きの方法は給湯器の取扱説明書を確認するか、ガス会社に相談すると安心です。
例外②:24時間換気システム
2003年以降に建てられた住宅には、24時間換気システムが設置されている場合があります。
この設備は、室内の湿気やカビを防ぐために常時稼働させることを前提としています。
ブレーカーを落とすと換気が止まり、
- 湿気がこもる
- カビが発生する
といった問題が起こる可能性があります。
例外③:浄化槽のブロワー
浄化槽が設置されている住宅では、電気で動くブロワー(空気ポンプ)があります。
このブロワーは、浄化槽内のバクテリアに空気を送り続ける役割を持っています。
ブロワーが止まると、
- バクテリアが死滅する
- 浄化槽から強烈な悪臭が発生する
といったトラブルにつながります。
浄化槽がある家では、ブロワーの電源は切らないように注意しましょう。
まとめ:電気契約の見直しも一つの方法
「水抜きは面倒だけど、電気料金は抑えたい」という場合は、
- アンペア数を最低(10A〜15A)に下げる
- 基本料金の安い電力会社に切り替える
といった方法もあります。
ブレーカーは単なるスイッチですが、操作を誤ると
- 給湯器の破損
- 浄化槽トラブル
- 湿気による建物劣化
などの問題を引き起こす可能性があります。
空き家の設備状況を確認し、適切に管理することが大切です。
※本記事の内容は執筆時点の法令・情報に基づく一般的な解説です。個別の事案に対する法律・税務・登記のアドバイスを提供するものではありません。実際の判断や手続きについては、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

