空き家の解体費用は年々高騰している

「実家の解体見積もりを取ったら、予想より100万円も高かった…」

最近、このような相談が増えています。

結論から言うと、解体費用は年々上がり続けています。

「いつか壊そう」と先送りにしている間に、相場が上昇してしまうケースも少なくありません。

ここでは、2025年時点での解体費用の相場と、高騰している理由について解説します。

構造別の解体費用(坪単価の目安)

解体費用は基本的に、

坪単価 × 建坪(延床面積)

で計算されます。

立地条件(重機が入れるか、手作業になるか)によって変わりますが、おおよその目安は以下の通りです。

木造住宅

  • 坪単価:4万円〜6万円
  • 30坪の場合:120万円〜180万円

鉄骨造(S造)

  • 坪単価:6万円〜8万円
  • 30坪の場合:180万円〜240万円

鉄筋コンクリート造(RC造)

  • 坪単価:8万円〜12万円
  • 30坪の場合:240万円〜360万円

さらに次のような付帯工事費が追加されることがあります。

  • ブロック塀の撤去
  • 庭木の伐採
  • 家財処分

これらの費用が加わると、総額が大きく変わることもあります。

解体費用が高騰している3つの理由

人件費の上昇と人手不足

建設業界では高齢化が進み、慢性的な人手不足が続いています。

その結果、職人の人件費が上昇し、解体工事の費用にも影響しています。

特に2024年問題による労働時間規制も、コスト上昇の要因になっています。

廃棄物処理費用の値上げ

解体工事では大量の廃材が出ます。

しかし、廃棄物を処理する最終処分場は全国的に不足しており、

廃棄物処理費用が年々値上がりしています。

アスベスト調査の義務化

2022年4月の法改正により、解体前には

アスベスト(石綿)の事前調査

が義務化されました。

そのため、調査費用や分析費用として数万円〜十数万円程度が追加されることがあります。

解体費用を抑えるためのポイント

家財は事前に自分で処分する

家具やゴミなどの残置物が家の中に残っていると、

解体業者は産業廃棄物として処分する必要があります。

この場合、処分費用が高くなります。

事前に自分で一般ゴミとして処分しておくことで、数十万円の節約になることもあります。

複数の業者から見積もりを取る

解体工事では、必ず相見積もりを取りましょう。

2〜3社程度の見積もりを比較することで、適正価格が見えてきます。

ただし、極端に安い業者の場合は、廃材の不法投棄などのリスクがあるため注意が必要です。

解体は早いほど安く済む可能性がある

今後も人件費や廃棄物処理費が大きく下がる可能性は低く、

解体費用は今後も上昇する可能性が高いと考えられています。

もし「更地にして売却する」と決めている場合、

1年待つよりも、今動く方が結果的に安くなる

ケースも少なくありません。

空き家の解体は、早めに計画することが重要です。


※本記事の内容は、執筆時点の法令・情報に基づく一般的な解説です。個別の事案についての法律・税務・登記のアドバイスを提供するものではありません。実際の手続きや判断にあたっては、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

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